手術当日の出来事

昨日、４月２０日は父の手術の日でした。

父の病気は「正常圧水頭症」という脳の中に髄液が溜まる病気です。
行われた手術は「シャント術」と呼ばれる手術で、脳に過剰に溜まった髄液の流れを良くするためのバイパス手術です。

この手術でこの病気の３大症状と言われる、
歩行障害の改善 ⇒9割以上 、認知症状の改善 ⇒8割前後、 尿失禁の改善 ⇒8割前後
の改善がみられるというデータがあるそうです。

父の場合、この他に海馬の委縮。いわゆるアルツハイマー病の疑いと、さらに泥酔時に頭を打った事が原因で認知症状が起こっている疑いも出た事もあり、今後どの程度改善されるかはまだわかりません。

自宅待機中の父は早く元の元気な体に戻りたいと前向きに過ごしていました。
体の不自由さは自覚していますが、記憶力や判断力低下の自覚は微妙です。
特にテレビリモコンや携帯電話などの「機械操作」、入浴時にシャンプーで髪を洗うなどの「日常動作」などに認知症状が強く出ていますが、人の名前や顔の認識などは以前と変わらず受け答えも普通です。
手術前日に病院へ送り届けた時も、穏やかで安心できる雰囲気でいました。

手術当日は、長男のインフルエンザ感染で病院へ行く事が出来ず心配でしたが、午前中に両親と電話で話し、そして手術も無事に成功しました。
翌日までＩＣＵで過ごすとの事で、夕方母を迎えに行き、泊まり込みで付添いの母は一時帰宅。
手術の成功と、心休まる時間が無く疲れ果てた母のひとときの休息を嬉しく思っていました。が。。。

夜１０時過ぎに実家へ病院から電話が・・・
「手が付けられないので来てください」との事。

すぐに病院へ向かうと、以前、検査入院した時と同じ状態の父が待っていました。
「精神病扱いだ。こんな病院にはいられない。すぐに帰る。」と。。。

母と２人でなんとかなだめ、落ち着かせ、ベッドに横になってくれてホッとしましたが、眠剤を飲んで眠りかかった所で起こされた母はフラフラしていてとても心配でした。
病院へ向かう車中でも、いつもの愚痴がこぼれていました。
でも、仕方ないですね。

以前から自己中心的で頑固な父ですが、入院中、手術直後のこの行動はやはり脳の病気のせいなのかなと思います。
痛みや不安は病気を経験している本人しかわからないものですね。
残念な事に病院側の対応もとても冷やかです。。。
もはや父にとっての理解者は家族だけなのかもしれません。

以前から病院への不信感を口にする父。でも病気が手術で改善されるかは微妙。。
手術をやめようか？と母と話し合った事もありました。
少しずつでも症状が改善され、アルツハイマー病が進行するまでの短期間であっても、両親が心穏やかに過ごせますようにと・・・願います。

長男のインフルエンザ記事には、温かなコメントをありがとうございました。
お蔭さまで夕方には吐き気も落ち着き、充分に水分補給が出来る位まで回復しました。
今は私の傍らでスヤスヤ眠っています（*^_^*）
いつも皆さんのコメントで沢山の元気を頂き、励まされる思いです。
お返事の方は明日、ゆっくりとさせて頂こうと思います。
長文になりました。お付き合い頂きありがとうございました。

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